「結婚式のカメラマンをお願いしたいんだけど・・・」カメラ初心者のあなたが友人に頼まれたらどうすべきか?

先日講師をさせてもらった写真教室の帰り道、生徒さんの1人に「今度友人の結婚式の撮影を頼まれているんですが、どうしたらいいですか?」と質問されました。

この方はつい1か月前に一眼レフを買ったばかり。今回結婚される新郎さんにカメラを持っていることを話したところ、「それなら今度の結婚式の撮影を頼めないかな?」とお願いされたそうです。しかも撮影を頼まれているカメラマンはその生徒さんだけという何とも厳しい状況・・・

ウェディングフォトと言えば、かなりの集中力と現場対応力を問われる過酷な撮影だけに「ちょっとそれはお断りするか、プロの人を雇ってもらうように勧めた方がいいですよ」とアドバイスして別れましたが、実際にこういうお願いをされるカメラ愛好家の方も多いのではないでしょうか?

特に最近では若い方の経済状況も厳しいらしく、結婚式自体にかけられる予算が減る中で「本格的なカメラマンを雇うより、カメラを持っている友達にお願いしよう」と考えている方も増えているようです。

今回の記事では、フリーランスカメラマンとしてウェディング撮影をする中で感じているウェディングフォトの難しさ撮影を頼まれた時にこうすればいいんじゃないの?」という点について書いていければと思います。

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ウェディングフォトが難しい理由

必要とされる技術・機材のレベルが高い

第1:必要とされる技術が多岐にわたり、現場対応力が求められる

結婚式や披露宴、2次会などに参加された方はお分かりだと思いますが、会場そのものが暗いことはざらにあります。その上でプログラムの進行によって照明が素早く切り替わるため、撮影の時には露出(明るさ)や色味を頻繁に調整しながら撮る必要があります。設定を新郎新婦や参加者の動きを追いながら調整するので、かなりの対応力を求められます。

また、結婚式では必ずあると言ってもよいケーキカットや余興などでは、撮影しに来る参加者の方も多いため、撮影場所が限られる場合もあります。素早くベストポジションを見つけつつ、参加者の方の邪魔になりすぎないような配慮も必要なため、会場全体の状況を常にチェックする必要があります。

動きがある被写体を暗い室内で撮影する点もウェディング撮影を難しくしています。新郎新婦の入退場はもちろん、余興や参加者の歓談中の移動をしっかりと抑えようと思えば、それなりのシャッタースピードに設定したり、ストロボをうまく使いこなす技術が求められます(後の機材のところで少し触れます)

第2:使う機材がハイスペックになる

前項のところで撮影の難しさ(暗い、照明、動き)について説明しました。これに上手く対処して一定水準の写真を残すために、ウェディングカメラマンはハイスペックな機材を使っています。

何よりもブレないという点から「シャッタースピードを速めに保つ」、露出を適正に保つという点から「安定した光源を使う」ことを考えた機材が必要になります。
具体的に言えば「高感度に強いカメラ」「シャッタースピード&画角をカバーできるレンズ」「安定した光源となるクリップオンストロボ」という組み合わせになります。

実際にウェディング撮影をしているカメラマンの機材のおおまかな例を書いておきます。

フルサイズのカメラボディ×2
レンズ:24~70mm F2.8    70~200mm F2.8
クリップオンストロボ×2

(あれば用意したいもの)
標準域の単焦点レンズ、中望遠のマクロレンズ、三脚・レリーズなど(集合写真用

いかがでしょうか?だいたい100万円弱くらいのセットになると思います。
「それはちょっとやりすぎだ」「そこまで用意しなくても撮れる」というお叱りも受けそうですね。
確かに式の状況によってはここまでの機材は必要無いことも多々あります。
ただ、おそらく一生に一度しかない失敗の許されない結婚式で、周囲の状況に左右されずそれなりの水準の写真を残すということであれば、機材面でこれくらいの保証は無いとカメラマンとしても気持ちの面でかなり厳しいです。

最近では自然光が最適な条件で入る式場も増えてきて、撮りやすくなった面は確かにあります。ただ、披露宴や2次会までとなると「暗い」「照明の明るさ、色が安定しない」会場というのはざらです。
そうなるとエントリー機にキットレンズで、しかもメインのカメラマンとして撮影に臨ませるというのはあまりにも無謀と言わざるを得ないと思います。

ぶっつけ本番の撮影になりやすい

ウェディングカメラマンがある程度式の写真を漏れなく撮影できる背景には、事前の打ち合わせができることや会場の状況を知っていることが多いことが挙げられます。
新郎新婦(時には幹事様とも)、会場スタッフなどと式の進行状況や特に重点的に撮影してほしいプログラム、立ち回り方について確認できるから本番でもスムーズに動くことができます。

まあ中には持ち込みのカメラマン(基本的に式場には常駐や提携のカメラマンがいることが多いです)に冷たく、打ち合わせをしてもらえなかったり、最悪の場合嫌がらせを受けることもありますが・・・・

それはさておき、事前に準備ができることやウェディングを何度も撮影しているという経験は安定したレベルの写真を漏れなく撮るうえで非常に重要になってきます。
友人として招待され式も楽しみながら撮影もしてあげるということであれば、事前打ち合わせもして、プログラム通りに写真を一定のレベルで押さえていくというのは酷な話です。もうすでに「仕事」のレベルになってしまいます。

式を楽しむどころではなくなる。プレッシャーがすごい。

間違いなく式を楽しむどころではなくなると思います。
やはりご友人をお祝いする気持ちで参加されているのですし、友人の大切な人生のイベントですから、専門のカメラマンに撮影はお任せして思う存分楽しんでいただきたいと、「カメラマン枠」で参加されている友人の方を毎回見ていてそう思わずにはいられません。

仮に「今回は私はカメラマンとして友人の思い出を残すんだ」と撮影に打ち込まれるとしましょう。しかし、逆に言えば「一生に一回しかない思い出を確実に記録すること」はとてつもないプレッシャーが付きまといます。
実際私もいまだにウェディング撮影の前後は疲労感がものすごいですし、さらに友人の式の撮影となると何倍ものプレッシャーを感じてしまいます。
上手く撮影出来て友人も大満足!となれば本当に喜ばしいですが、いまいちだった日には関係も気まずくなってしまう可能性だってあります。
正直、プロになった今でも自分の知人のウェディング撮影はかなり気が重い面があります。

やはり新郎新婦様の新たな門出を祝い、ご家族・ご親戚・ご友人がみなさんで楽しまれるのがウェディングという場ですから、記録に残すお仕事はわれわれプロカメラマンにお任せいただいて、参加者のみなさんにしかできない「祝うこと」に全力を注がれることを祈ってやみません。

とは言いましても「できるだけ式を記録に残してあげたい」というお気持ちももちろん理解できます。
次項ではウェディングカメラマンを経験してきて「参加者の方はこういう撮影をしてあげればいいんじゃないの?」というご提案をさせていただきます。

 友人のあなたにしか撮れない写真がある

長々とウェディング撮影の難しさを書いてきました。
せっかくご友人に依頼されたのに気が重くなるようなことを書いてしまいすみません。
ただ、やはりその撮影の難しさから考えても可能な限りプロのブライダルカメラマンにご依頼いただく方が新郎新婦様にとっても、参加者の方にとっても良い選択かと思いますので、一度よく話し合いをされた方がいいと思います。

そのうえで専門のカメラマンとは別に、式の写真を撮影することになった場合にこういう写真を撮ればどうでしょうか?というご提案をさせていただきます。

結論から言いますと、「自分のテーブルを中心に、自分の友人や参加者の人を撮ってあげよう」ということです。

プロが入りきれない領域、時間を狙う

基本的に依頼されたプロカメラマンは式次第に沿って、入退場や親戚・友人のご挨拶、余興、ケーキカットといった定番のものを落とさないように撮影しています。
もちろん歓談の時間に全体的な会場の雰囲気や個別のテーブルのスナップ撮影を行いますが、あくまで新郎新婦様やご親戚の方を追いかけることが最優先事項になります。
ましてや1人のカメラマンで式のすべてを撮影する場合、個別のテーブルや参加者の表情を撮影することはかなり難しくなってきます。

その際にカメラをお持ちの参加者がご友人同士を撮ってくれたり、各テーブルの様子をスナップしていただくことは大変助かります。
こちら側ももちろん仕事として参加者のみなさまのいい表情を引き出せるよう努めますが、普段から親しくしている友人が撮影することに比べたら引き出せる表情には限界があります。

これまでウェディングの撮影をさせていただいた経験から言っても、依頼者側のニーズとして「参加してくれたみなさんがどんなふうに楽しんでいたかを知りたい」というのがとても強いように感じます。
また、お色直しやご挨拶の際には新郎新婦や挨拶されている方を優先的に写さなければならないので、カメラマンがそちらを追いかけている際に会場がどんな雰囲気だったかを撮影していただくことは本当に助かります。

スナップ撮影は簡単な機材でも撮りやすい

自分の身の回りや各テーブルを撮影するスナップ撮影は、簡単な機材でも撮りやすい面からもおススメです。

全体をまんべんなく撮るとなると、望遠レンズやクリップオンストロボなどが必要となりますが、近くのテーブルや友人を撮るのであればキットレンズでも十分に撮影することができます。もし可能であれば暗いところにも強く、画質もいい単焦点レンズ(35mm換算で50mmくらいがおススメ)があればバッチリです。


まとめ

以上、ウェディング撮影の難しさとそれでも撮り方によっては新郎新婦も喜んでくれる写真の撮り方について書いてきました。予算の面などもありますので、難しい面もあると思いますが私がウェディング撮影をやって感じてきたことです。

自分の写真を納品した後、他の参加者が撮影した写真も含めて何度か見せていただくこともありましたが、いい表情を引き出しているものがたくさんあります。
写真は人が撮るものである以上、日頃の親しさや関係性が素直に表れてくるのだなと思います。

だからこそ、ウェディングフォトにおいてもプロはプロとして一定の水準の記録としてしっかり残せる写真を撮る責任があるし、参加者の方は日頃の関係性を生かしてプロが踏み込めない領域で式の様子を切り取っていただければと思っています。

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