カメラをやっていると様々なものを被写体にしますが、多くの人が撮影している分野として、お祭りや行事などの「イベント」があると思います。
中には仕事の一環として、自分の会社のセミナーや発表会などの記録撮影を頼まれたりするカメラマンの方も多いのではないでしょうか?
出張撮影の中でも「イベント撮影」というのは需要が多い分野でもあります。
本日はそんな「イベント撮影」についてこれまでの経験も踏まえて上手い進め方をまとめてみたいと思います。
撮影準備編~イベント撮影は準備が8割~
というのもイベントの多くがタイムスケジュールや開催スペース、コンセプトが明確に決まっているもので、自ずと撮っておくべき写真や撮影に適した場所、写真映えするポイントが決まってくるため、事前にそれをどの程度想定できるかが、写真の出来不出来に直結してきます。
次からは順番にその準備の進め方を見ていきたいと思います。
0、撮影したいイベントを決める
*もうすでに撮影するイベントが決まっている方は飛ばしてください*
まずは自分がどんなイベントを撮りたいかを探して、スケジュール調整が必要ですね。
以前に少しご紹介しましたが、自治体や観光協会、イベント会社などが作っているホームページやSNSがとても参考になります。

中には地域ごとに絞り込めたり、日時やイベントのジャンルによって検索できる便利なサイトもあるので、ぜひこまめにチェックして次からの準備をスムーズに進めてください。
1、イベントの内容をよく知る
行きたいイベントが見つかったら、次にそのイベントの内容をよく知ることが大切です。上で紹介した各種まとめサイトやイベントの特設ページがある場合は、そちらを調べればだいたいの内容が掴めます。
最低限押さえておかなければいけないのは
①日時 ②場所 ③イベントの目的 ④見どころ ⑤行き方や交通機関 ⑥会場周りの状況
などです。
①~④は当然みなさんチェックしていると思いますが、会場までの行き帰り(混雑具合)やイベント会場周りの状況(駐車場や売店、トイレなど)もチェックしておかないと快適に撮影ができません。
後ほど書いていきますが、撮影目的の場合は場所取りや移動も考えないといけないので、一般の来場者の人たちよりしっかりとチェックしておいた方がいいです。
2、注意事項を調べ、許可などを取る
3、イベントのコンセプトや目的を理解し、撮影イメージを組み立てる


撮影本番編~+αを見つける~
いよいよ撮影本番です。
準備をしっかりして来たら少し気は楽かと思います。タイムスケジュールの遅れや天候が変わるなどのトラブルも時には起こりうるので、対応できるように少し余裕を持って臨めるとベストです。
1、いろんな画角で撮っておく
イベント写真は後から見た時に全体の様子も分かるし、特徴的な部分もしっかり記録されていたほうがいいので、広角から望遠までいろんな画角で撮っておくのがいいです。
最初のうちは同じような画角で続けて撮ってしまいがちなので、広角で何枚か全体を撮ったら望遠で一部分を撮るように癖をつけるのがおススメです。
機材としては、理想はカメラ2台にそれぞれ「広角~標準」レンズ(APS-C機なら18mm-55mmなど)と望遠レンズ(55mm-200mm)などがあると、いろんな場面に対応できます。
カメラ2台が難しい場合はカメラ1台に高倍率ズーム(広角から望遠まで対応できる)や便利ズーム(広角からやや望遠まで対応)のレンズがあると撮影に対応できると思います。

2、「面白い」と思ったら重点的に撮る勇気も必要
仕事や誰かに依頼されてのイベント撮影はとりあえず「撮り漏らさない」ことが最重要課題です。
ただ、それができるようになってきたら「面白いと思ったものを重点的に撮る」ことに挑戦してみると、より写真を見てもらった人にイベントの魅力が伝わるかもしれません。
上のよさこいの写真は当初は撮ろうと思っていなかったカットですが、途中から降り始めた雨とスポットライトがいい雰囲気を出しているのに気づき、粘って撮ってみたものです。
このように例えば雨やドラマチックな光、イベントの様子に感動している人など、当初予想していなかったけど自分の心に訴えかけてくるものがあれば、狙ってみるといいと思います。
僕自身も
だと思ってその撮影にハマっています。
3、撮影後編~次のイベント撮影につなげる~
1、ホームページやSNSで発信する
2、撮影の経験を次や来年に生かす
その中でネット上などだけでは分からないコアな情報だとか、いろんな面白いイベントの情報を得られることもあります。
☆お仕事の依頼・ご相談は下記のホームページより☆