出張撮影カメラマンがポートレート撮影での大事なポイントをまとめてみました~撮影編~

この記事は約8分で読めます。

少し前に「ふぉとるプラス」という写真やカメラについての記事をまとめているwebメディアの方よりご依頼をいただき、ポートレート撮影の準備の記事を書かせていただきました。

ポートレート撮影テクニック~準備編~【プロフォトグラファーが執筆】|ふぉとるプラス|写真がもっと好きになる総合Webメディア
【この記事を書いた人】 中西優(なかにし・まさる) 1982年京都府生まれ。 執筆業務、ホームページ制作やSNSの立ち上

こちらの記事に引き続き、続編として「撮影編」ということで撮影中の大事なポイントについて、今日はまとめてみようと思います。

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レンズ選びの考え方

ポートレート撮影を始める際に悩むのが「どんなレンズを使えばよいか」という点だと思います。

実際のところ人物写真はレンズキッドなどで購入したズームレンズでも十分に撮ることができます。

ただより背景をボカしたりという「ポートレートらしい」写真を目指すのであれば、「単焦点レンズ」の方が向いています。

単焦点レンズはズームレンズのように画角が変えられない反面、絞り値(F値)を低く設定できるものが多く、背景をキレイにボカしやすい点や画質がいいものが多いのが特徴です。

50mmくらいの単焦点レンズから始めて自分の距離感を掴むのがおススメ

それらの単焦点レンズの中でも最初から比較的使いやすいのが50mm前後の焦点距離を持つレンズです。
これは50mmくらいが人の視野に近いと言われているためで、ポートレート撮影以外の分野でも汎用性があると言えます。

50mmの単焦点レンズのことについては下の記事で詳しくまとめているのでご覧ください。

とは言え、人にはそれぞれ好きな距離感・得意な距離感があります。ポートレートの場合はモデルさんとのコミュニケーションの問題もありますので、徐々に自分の好みや撮影のしやすさに合わせたレンズを見つけて行きましょう。

ポートレート撮影では、35mm,50mm,85mm,105mm,135mmあたりがよく使われている焦点距離のレンズです。

また、使うレンズを決めるうえで忘れてはならないのが「モデルさんとの関係性と距離感」です。人物が被写体のポートレート撮影では、撮影したい写真のイメージやモデルさんとの適正な距離感を考えた上で機材を選択することも重要です。

例えば何回も撮影しているモデルさんと初めてのモデルさんでは、カメラを向けたときの緊張度合いが変わって当然ですし、モデルさんの性格によっても適正な距離感というのは変わってきます。

したがってポートレート撮影では、カメラマンは「自分の撮りたいイメージ」にプラスして、「モデルさんとの距離感」を踏まえてレンズ選択をしていくことが大切です。

この点については、下の記事でまとめていますのでまたご確認ください(一部有料です)

出張撮影カメラマンが考える人物撮影のためのレンズ選びの大事なポイント|Masaru Nakanishi @photographer|note
こんにちは、フリーランスカメラマンのまちゃるです。 突然ですが、みなさんはカメラで撮影をされているみなさんはどうやって使うレンズを決めていますか? 一眼レフやミラーレス一眼はレンズが交換でき、それによって撮れる写真も変わっていくのが楽しいところですが、どんなレンズを使うべきかという悩みもつきまといます。 基本的...

イメージに応じた光の使い方をする

ポートレート写真の印象を大きく左右する要素として「光の使い方」が挙げられます。

光の向き(光がどこから来てどこに当たるか)、光の強さ(どれくらいの強さの光で影がどのくらいできるか)を見極めて使っていくことで、いろいろな表現を作っていくことができます。

半逆光

被写体の斜め後ろから光が来ている状態です。

髪の毛に光があたり、立体感も出つつ顔にも余計な影が入りにくいので、ポートレートではよく使われる光です。特に女性や子どもなど優しい印象で撮影したい時に向いています。

2枚目はモデルさんの下にレフ板を置いて顔を明るくしています。状況によってはレフ板などで光を反射して、顔の明るさを調整するといいです。

順光

カメラマンの背中側から光が来ている状態です。

光がしっかり当たるので、発色が良く明るさも出しやすいです。

その反面、強い光だと影ができやすかったり、眩しくて目を開けていられない状況にもなりやすいので、状況に応じて光の強さを調整するなどの工夫が必要です。

サイド光

被写体のほぼ真横から光が当たった状態です。光が当たった方は明るく、反対側は影になりやすいです。

メリハリのついた写真やカッコいい雰囲気を出したい時に向いていますが、光が当たる角度を調整しないと影が強すぎることもあります。

2枚目は左にある障子で光を弱めていますが、場合によってはこのように光を弱めて当てると影の強さを少し柔らかくできます。

逆光

被写体のほぼ真後ろから光が来ている状態です。

顔が暗くなりやすく、なかなか扱いづらい光ですがうまく撮影できればドラマチックな写真が撮れます。

顔をある程度明るくしたい場合はレフ板などで光を反射させるか、撮影後の画像編集で明るくするなどの工夫が必要です。

モデルさんの反応をよく見てコミュニケーションを取る

ポートレート撮影を始めて間もない方の悩みでよく聞くのが「モデルさんとどうコミュニケーションを取るか」という点です。

経験豊富なモデルさんなら自分でポーズを取ってくれたり、イメージを提案してくれることもありますが、経験が浅い方や初めての撮影の方だとやはりカメラマン側が指示を出していくことも大切になってきます。

そこで大切になってくるのが「モデルさんの反応をよく観察すること」「徐々に気分を盛り上げていくこと」の2点です。

モデルさんの反応をよく観察する

コミュニケーションをうまく取っていくうえで第1歩となるのが「自分の指示に対するモデルさんの反応をよく観察する」ということです。

これは特別難しいことではなく、例えば「右を向いてください」と指示した時にカメラマンから見て右を向くのか、モデルさんから見て右を向くのかというような単純なことです。

「少し前に出て」「あごを引いて」などカメラマンが良く出す指示に対してどのような反応をするかを撮影開始から少しの間よく見ておくようにします。

細かい注意点ですが、指示に対するモデルさんの反応や癖を見極めておくことで撮影が進むにつれ、コミュニケーションのずれを少なくしていき、撮影に対するストレスを減らすことができます。

また、もう1点見ておくべき点として「強い光に対する反応」が挙げられます。太陽や照明の眩しさの中で目を開けていられるかということですが、光に対する強さで撮影する方向や光の強さを調整する必要も出てきます(順光を避けるなど)

徐々に気分を盛り上げる

モデルさんが親しい人でない場合、コミュニケーションを上手く取っていくと同時に撮影の中盤・終盤に向けて気分を盛り上げていくことも大切です。

相当慣れているモデルさんでないと、最初から感情豊かな表現や細かい表現は難しいものです。そこでそういったキメのカットは撮影の中盤から終盤に回し、最初は引きや少し遠めからのカットなどで様子を見る方法もあります。

そしてコミュニケーションを取りながら徐々に気分を盛り上げていき、中盤・終盤で寄りや特徴的なポージングのいわゆる「キメのカット」を撮影するようにすると上手く行きます。

事前に撮影のシュミレーションができるのであれば、撮影のどの段階でどんなカットを撮るのかを事前に大まかに決めておくのがいいでしょう。

モデルさんとのコミュニケーションについては下記の記事も参考にしてみてください。

動きやストーリーの中で撮影する

「写真を撮るのが何故難しいか?」と聞かれたら答えはいろいろありますが、1つの答えとして「動いている世界を静止している1つの画として表現しなければならないから」という点が挙げられるかもしれません。

経験を積んだモデルさんは自分の周りの状況、背景を踏まえて画になるポージングを選択してくれるため、シャッターを押せば美しい写真として成立する可能性が高いです。その一方で、撮られ慣れていない人を撮影する場合、一発でイメージ通りのポージングを決めてもらうのは相当難しいことです。

そこで大切になってくるのが「動きの中で撮影する」「ストーリーの中で撮影する」という方法です。

例えば上の写真はエスカレーターで撮ったものですが、一緒にエスカレーターに乗り、何度か振り返った瞬間に撮影したものです。

実際に振り返ってもらうことで、髪の毛にも若干の躍動感が出ています。また自然に振り返ってもらうことで顔と首の角度も違和感が出ないようにしています。

上の3枚はお花見中に彼女から団子をもらおうとしたら、くれずに逆に食べられてしまうというストーリーを組み立て、連続で撮影したものです。

最終的に狙っていたのは最後の食べるカットですが、一連の流れの中で動いてもらうことで食べるカットをナチュラルな笑顔にしたいという狙いがありました。

慣れているモデルさんなら「笑ってお団子を食べてください」という指示でも最後のカットを撮れたかもしれませんが、よりナチュラルにポージングしてもらうため、「ストーリーに乗せる」というのも1つの方法です。

まとめ

以上、簡単にですがポートレート撮影で大事なポイントについてまとめてみました。

まだまだ大事なポイント、細かいポイントはありますし、カメラマンそれぞれでもテクニックがあると思います。

少しずつ撮影を楽しみながら「こうすればもっと上手く撮れるんじゃないか」というテクニックを見つけ出していただければいいかなと思います。

そのほか下の記事もよろしければ参考にしてみてください。

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