当ブログでも何度か紹介させていただいていますが、僕はフリーランスのフォトグラファーとして仕事をしながら、その一環としてLovegraph(ラブグラフ)というカップル・ファミリー、フレンズフォトの撮影サービスの北陸担当カメラマンをさせていただいています。
今日はそんなラブグラフについて、1人のフォトグラファーの視点からその凄さについて考えてみたいと思います。
*当記事は所属カメラマンの1人として、これまでの撮影や実際の経験から感じた個人的感想で、ラブグラフ本社のものではありません。1人のカメラマンの分析としてご覧いただければ嬉しいです。
ラブグラフとは?
まず前提として「ラブグラフって何?」というところから説明しますね。
『Lovegraph(ラブグラフ)は、カップル、夫婦のデートや家族・友達と過ごすシーンにカメラマンが出張・同行して、写真撮影を行うサービスです。 Lovegraphの出張写真撮影サービスは、カップルの記念日・夫婦の結婚記念日・パートナーの誕生日サプライズ・家族での七五三や卒業のお祝い、ウェディングフォト・マタニティーフォトなど、様々なシチュエーションでご利用いただけます』(ラブグラフ公式ホームページより)
つまりごく簡単に言いますと、カップルのデートやファミリー、友達のお出かけにカメラマンがついてきてくれて、その様子をいい感じに撮影して記念に残してくれるという撮影サービスです。
東京や大阪、名古屋などだけでなく全国各地にカメラマンがいて、意外にも海外(ハワイやグアムほか)にもカメラマンがいるので、旅行や帰省時にも利用できるという嬉しい仕組みとなっています。ちなみに僕が中心に活動している金沢は、北陸新幹線効果もあって東京などから旅行に来た方がラブグラフを利用されるケースもけっこうあります。
ラブグラフでは撮影サービスだけでなく、「ラブグラフアカデミー」という写真教室やホームページを通じて、写真のおススメの撮り方や写真を撮ることの良さなどを発信する活動などもしています。
ラブグラフは基本的に「撮影サービス」ということですが、既存の撮影サービスと一線を画すのが「撮影そのものも楽しんでもらう」という点にあります。
代表の駒下さんがカメラマンに向けてよく言う言葉に、
【「写真のプロ集団」ではなく「幸せのプロ集団」になろう】
というのがありますが、カップルや家族、友人を愛(LOVE)の視点でしっかりととらえて表現すると同時に、「撮影を通じていかに幸せな時間を過ごしてもらえるか」「写真を何年後か見返した時に、撮影の時の幸せな気持ちを思い出してもらえるか」というのを大切にしているということです。
という基本情報を踏まえたうえで、次からはラブグラフカメラマンとして活動してきて感じている「ラブグラフの凄さ」について書いていきたいと思います。
「愛」という素晴らしく、かつ難しいテーマに挑むチャレンジスピリッツ
僕も各種の撮影サービスとカメラマンとして提携していますが、基本的に撮影サービスとは「お客様とカメラマンをつなぐもの」くらいのものであることが一般的です。当然、依頼された案件をお客様の要望通りにこなすことが全てで、それ以上でもそれ以下でもありません。
一方でラブグラフは、お客様に求められた質の高い写真を提供することは当然として、「愛」という難しいテーマを写真の中で表現することを追い求め続ける撮影サービスです。
カメラマンそれぞれが「愛とは何か?」を考え続け、依頼者の方の思いや日頃の生活などから感じた「依頼者の中の愛のカタチ」を数枚の写真の中に表現しなくてはいけません。
ディレクション(撮影場所やシチュエーション、ファッション、イメージなどを決めること)能力が求められますし、カメラマンとしては本当に鍛えられます。
よく言われることですが「愛の形も人それぞれ」なので、依頼者さんとよく話し合って事前準備し、実際に撮影の中で撮影イメージを修正しながら撮っていきます。いかにエピソードを引き出し、本人たちも気づいていないかもしれない「愛のカタチ」を写真にできた時はラブグラファー(ラブグラフのカメラマンのことをこう呼びます)として、本当に喜びを感じます。
このように愛という果てしなく大きく難しいテーマに挑みつつ、しっかり写真として表現していくということで、ラブグラフは他の撮影サービスとは一線を画しますし、多くの人に受け入れられている理由の1つなのかもしれないと感じています。
カップルやファミリーという「作品」になりにくいものを作品化した
「作品」というとご批判を受けそうな面もありますが、ラブグラフのホームページやSNSを見ていると、依頼者の方が見て楽しんでいただけるのはもちろん、「幸せそうで素敵」「自分たちもこんな写真を撮ったり、撮られてみたい」と思ってもらえる「見ても楽しめる」写真が並んでいます。
今の日本において、人物写真の作品というと女性を中心とした1人のポートレート写真が主流です。僕の経験上も外部に発表する写真として、カップルやファミリー、フレンズフォトが選ばれることはそんなに多くないように思います(もちろん、カップルやファミリー写真に関するフォトコンテストなどはありますが)
おそらくこれは第一に「それぞれの写真が写真としてクオリティが高い」ということがあります。その上で「愛」という大きなテーマをそれぞれのカメラマンが表現するために試行錯誤して、数枚の写真の中でしっかりと表現していることが見ていただいた方の共感を呼ぶのかなと思っています。
ふんわり感や低コントラストを特徴にした写真が多い
最近では若い人たちを中心に、フィルムカメラやフィルムカメラ時代のレンズ(オールドレンズ)を使った「ふんわり感」や「低コントラスト・低彩度」の写真が一部人気を集めています。
ラブグラフのギャラリーを見ていただければお分かりいただけるのですが、ラブグラフでもこういったテイストの写真がかなり多くなっています。他の撮影サービスを見ていると、どちらかというと「高コントラスト・高彩度」でどこかパリッとした写真が主流のようですが、その逆を行く「ふんわり感」と独特の色づかいを重視した写真を撮るカメラマンが多いのがラブグラフ独特の世界観を作っているのかもしれません。
「質の高い写真」とともに「素敵な撮影体験」を提供する
最初の「ラブグラフとは?」のところでも書きましたが、「質の高い写真」とともに「素敵な撮影体験も提供する」というのがラブグラフがかなり重視していることです。
ある意味、この「素敵な撮影体験」というのがラブグラフをラブグラフたらしめている大きな要因なのかもしれません。
素敵な撮影体験をしてもらうために、カメラマンはお客様から撮影に至ったエピソードや写真に込めたい思いを深く聞き取って、撮影イメージを組み立てていきます。また、そのイメージを具体化できるぴったりの撮影場所を探したり、小道具やファッションの準備(基本的にお客様にお願いしますが、お手伝いするカメラマンもいます)をするなど、撮影日に向けて念入りに準備していきます。
「祭りは準備の時の方が楽しいよね」方式かもしれません(;´∀`)
撮影日当日もカメラマンはお客様のいろんな要望や時には不安に応えながら撮影を進めます。「写真は撮られ慣れてないから変な顔になりそう」「たぶん笑えないと思う」という心配を撮影前にされることも多いのですが、会話で和ませたりお客様が自然な姿になるまで、うまく距離感を図りながら撮影するなどの工夫をして、お客様の自然な雰囲気を引き出すようにしています。
「素敵な撮影体験」をしてもらうために、1人1人のカメラマンも独自の努力をしている人が多いのも特徴です。僕の例で言えば、撮影スポットやグルメスポットにやたら詳しいので県外から来られた方にはおススメのお店や穴場観光スポットをご案内したり、県内の人には「こんないい場所があるんだ」と思ってもらえるような意外な撮影スポットで撮影したりしています。
他のカメラマンの例で言えば、小物づくりが得意なカメラマンで、撮影用小物をお客様に合わせて作ってプレゼントした方などもいるそうです。
ラブグラフの課題・今後
以上、ラブグラフの凄いと思えるところを実際にカメラマンを担当している視点からまとめてみました。
これまでラブグラフの優れた部分をまとめてきたわけですが、まだまだ改善・発展させていく課題は残っていますし、これから会社全体でいろいろと取り組まれていくと思います。
その中で1つだけ個人的に大切だと思うのが、「ラブグラフというサービスを全国にどう広げるか」ということです。
カメラマンが多数在籍していて、知名度や需要が大都市部では大きい一方、私が担当している北陸など地方ではまだまだ知られていないというのが現状です。ただ、インターネットやSNSの普及で地方にも情報が拡散しやすくなったので、「ラブグラフに興味がある」「機会があれば撮影したい」という方が増えているのも事実です。
そういったニーズに応えられるようにカメラマンを増やして行ったり、知名度を上げるようなイベント(体験会とかラブグラフアカデミー)などができればいいかなと思っています。
もちろん北陸担当のカメラマンとして、日頃からラブグラフを知ってもらい「撮影してみたい」「カメラマンになりたい」と思ってもらえるような活動をしていきたいと思っています。
この記事でラブグラフに興味を持っていただけた方は、また公式ホームページの方も見ていただければ嬉しいです。
また、これからの卒業・入学シーズンに合わせて現在キャンペーンの方もやってますし、季節ごとにいろんなキャンペーンもあります。ぜひ北陸周辺で撮影をお考えの方はお気軽にご相談ください。
ラブグラフでは僕は石川県を中心に北陸周辺で撮影をお受けしています(遠方は別途交通費をご相談させてください)
またぜひご依頼の方、お待ちしております。
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