「人を撮るのが苦手」という悩みの理由と、その改善方法を考えてみた

この記事は約4分で読めます。

写真教室の講師をしていると、よくいただくご相談の一つに
「人を撮るのが苦手なんですが、どうすればいいですか?」
というものがあります。

風景や花は自分のタイミングで撮れるけど、いざ人となると急に緊張してしまう……そんな声、実はとても多いんです。

僕自身、プロになる前は人を撮るのがすごく苦手でした。
でも、経験を重ねたり、上手い人の撮影現場を見たり、解説動画で学んだりする中で、少しずつコツがつかめてきました。

この記事では、なぜ人を撮るのが難しく感じるのか?その理由を整理しつつ、僕なりの改善方法をお伝えしていきます。

スポンサーリンク

なぜ人が上手く撮れないのか

風景や花、建物などは、基本的にこちらが指示することはできません
「この角度がいいな」「光がいいな」と思うタイミングでシャッターを切る、いわば受動的な撮影です。

一方、人物撮影はこちらから働きかける=能動的な撮影です。
「ここに立ってください」「ちょっと笑ってみましょう」など、カメラマンが流れを作っていく必要があります。

この「撮影の主導権を持つ」ことが苦手意識の一番の原因なのではないでしょうか?

受動的か能動的か

風景などの撮影は「待って撮る」スタイルですが、人を撮る時は「こちらから動く」必要があります。

「指示するのが苦手」「どうお願いすればいいかわからない」そんな不安があると、人物撮影に尻込みしてしまうのも当然ですよね。

コミュニケーションの難しさ

モデルさん(被写体)にどう伝えるか、どう笑ってもらうか、どう動いてもらうか……
頭ではイメージがあるけれど、言葉にするのが難しいという壁にぶつかることもあります。

特に初対面の方を撮る時は、お互いに探り合いの時間が必要ですし、安心してもらえるような雰囲気づくりが欠かせません。

撮る相手がいるという緊張感

「設定をミスったらどうしよう」「長く待たせたら悪いかな」
カメラを始めたばかりの頃は、そんな気持ちがプレッシャーになることもありますよね。

でも、それは誰もが通る道です。
大切なのは、その緊張感とうまく付き合うことです。

「人を撮る」苦手意識の改善方法

コミュニケーション重視へ発想を変えよう

人を撮るというのは、カメラマンと被写体の共同作業です。
技術や設定ももちろん大事ですが、それ以上に「どう関係性を築けるか」が写真に表れてきます。

実際、僕の写真仲間には子育て中のママカメラマンが多くいて、彼女たちの子ども写真は本当に素敵なんです。
設定はフルオートでも、声かけや雰囲気作りが抜群にうまい

「良い写真」は、良いコミュニケーションの結果でもあります。

カメラの設定は必要最低限でも大丈夫

人物撮影に慣れるまでは、カメラの設定を細かく調整するよりも、雰囲気づくりを優先してOKです。

例えば「ポートレートモード」や「P(プログラムオート)」で、まずは撮影に集中するのも一つの手。
慣れてきたら、絞りやシャッタースピードをコントロールする方向にステップアップしていきましょう。

人を撮る=相手を知る・話すこと

特別な技術やトーク力が必要なわけではありません。
相手をよく知ること、会話をすること。
そこから、その人らしい表情が自然と出てくるものです。

カメラを構えていないときと同じように、リラックスして話しかけてみてください。
「いい感じですね」「笑顔素敵です!」そんな一言でも空気は変わります。

撮影会よりも個別・少人数撮影をしてみよう

人物撮影に慣れたいと思ったら、まずは少人数での撮影がおすすめです。

大人数での撮影会だと、モデルさんがすべての動きを自分でこなしてしまい、コミュニケーションを取る余地が少なくなります

少人数、または1対1で話しながら撮影することで、自分のペースで撮影の流れを作る経験ができますし、自然とスキルアップにもつながっていきます。

まとめ

人物撮影に苦手意識を持つ理由は、技術面よりも心理的なハードルが多いことがほとんどです。

  • 撮影が能動的になることの難しさ
  • コミュニケーションの壁
  • 相手がいることで生まれる緊張感

でも、相手と向き合うこと・会話すること・場を楽しむことを意識するだけで、写真はぐっと良くなります。

最初は誰でもうまくいかないもの。
僕もそうでしたし、今でも試行錯誤しながら撮っています。

焦らず、楽しみながら、少しずつ人物撮影の面白さにハマっていきましょう。

↓出張撮影・写真教室のご依頼・ご相談はこちら

↓これまで撮影した作品集はこちら

↓ブログ村のランキングに参加しています。下記のバナーをクリックして応援お願いします。

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村
タイトルとURLをコピーしました